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Wintabとタブレットドライバ競合、Quadro K620と4Kディスプレイでマシンとphotoshopに遅延が起こった話

2016-08-24 (Wed) 14:23
Misc

まだ確定かどうかイマイチ自信がないんですが…
昨年12月に組んで以来、アプリのフリーズや描画の遅延がずっと続いていた新マシン、ようやっと本領発揮と相成りました。原因は、どうやら表題の以下の二点の複合のようです。

4Kディスプレイは、ディスプレイ一枚で二枚分相当の場合がある
WintabとWacomのタブレットドライバ競合＠photoshop

photoshopの仕様の関係で、アップデート毎に同じ症状が起こりうるので、ここにメモを残しておきます。

＊これはAdobe Photoshop CC 2015.5当時の情報です。

マシンの構成

CPU：Core i5 6600
GPU：Quadro K620 (+ Intel HD Graphics 530)
M/B：MSI B150M BAZOOKA
Mem：M378AK43BB1-CPB(32GB)
Wacom Cintiq 21UX (DTK-2100/K0)
東芝 4K UHD モニター TUM－32PRO1

こんなかんじ。
家族(本職が技術者)にマシン組んでもらい、ハードウェア側は何度も確認してもらったのですが、故障などはない事がわかっていました。

主な症状

マシン全般(ディスプレイ構成変更後はほぼ解消): 右クリックなど、ポップアップウインドウ(ていうのかな)の表示遅延; カーソル移動の遅延; 文字入力; その他色々
photoshopでの遅延(それぞれ数十秒): ブラシ切り替え; 描画; フィルタなどの画面書き換え; 各種プレビュー; 選択範囲の確定; alt押しながらのスポイトの表示・色確定; 文字入力; 変形; その他色々

ディスプレイ・Quadro K620側の原因

最初、Quadroにディスプレイ二枚(4K＋液タブ)をつないでいたのですが、通常でもカーソルが遅れるレベルでの遅延が発生。家族の判断で、液タブ側をオンボードのGPU(Intel HD Graphics 530)に繋ぎ変えました。

4Kモニター対応グラフィックスボード: http://www.elsa-jp.co.jp/pt-special/4k_ready/

Quadro K620はディスプレイ二枚まで繋がるのですが、どうやらDisplayPortにTUM－32PRO1を繋いでしまうと、これがディスプレイ二枚分扱いらしくて、DVIが使えなくなってしまうのです。それが、どうやらDVIの機能自体は生きているようで。

後からの推測ですが、DVI、生きているのでディスプレイを繋げば表示は出来るけど、スペック不足でまともに動かない…という状況だったようです。オーバーレイ表示っていうんでしょうか、ポップアップウインドウなどの表示遅延が著しく、文字入力の候補表示に数秒～十数秒待たされるレベルでした。

タブレットドライバとWintabの競合

ディスプレイのつなぎ変え後は全体的な症状やや改善したものの、photoshopの方は相変わらず。結局これは、タブレットドライバとWintabの競合という、割とよく知られた原因によるものでした。

タブレットドライバ側の『デジタルインク機能を使う』をoffにすると症状が消えることに気がついたため、以下のURLの『C-1. WinTab の SystemStylus を無効にします。』を実行ののち、タブレットドライバの『デジタルインク機能を使う』をoffにしました。

タブレットの設定について（Photoshop CC 2014）: https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/kb/cq08110039.html

こちらの原因になかなか辿りつけず、解決までに物凄く時間を要してしまいました…。
なぜそうなったかというと、実はディスプレイをQuadroに二枚ともつないでいた際にこちらを試しており、その時は症状の改善が見られなかったこと、原因が複合であり、既に片方が解決していることになかなかきづけなかったため、ずっとこれは原因ではないものと、除外して考えていたのでした。